マタイ２８章１節～１５節 「復活」
聖書のエキス
牧師である山中雄一郎師は、『ルカ福音書瞑想』の中でこう語っています。
『真の意味でのキリスト教信仰は弟子たちが復活のキリストに出会ったことに起原します。キリスト復活のニュースは、弟子たちに信じられませんでしたが、イエスは、その不信仰な弟子たちに出会われて不信仰を打ち破り、イエス・キリストを正しく信じるキリスト教会を造り上げられました。復活のイエスに出会って以来、弟子たちは、本当に主イエスが自分の罪のために死んでくださったこと自分の罪が完全に赦されていること、愛と御力の偉大な主が今も生きておられ、自分たちを守り、永遠の命を与え、人生を勝利に導き給うことを理解したのです。』
ですからイースターは私達の最も深いあるところの信仰の基礎だと云うことです。主の復活を土台とした信仰に立ち続けて歩んでいきましょう。
『復活』
世界の歴史の中でイエス様の死後非常な勢いをもってキリスト教が広がり、５世紀ごろには、ローマ帝国がキリスト教を国教にするということが起こっています。私たちは聖書を通してイエス様の弟子たちのことを知っていますが、とても世界的な宗教組織を構築できる人物はいないように思います。皆がイエス様の死後落胆し元気を失っていたことはうなずけることです。いわゆるキリスト教は消滅の危機にありました。しかし歴史は逆でキリスト教は非常な勢いをもって世界中に広がってゆきました。何があったのか…歴史学者の明確な答えはありません。
『十字架イエスを救い主と信じるキリスト教はイエスの死後、急速に世界に広がりました。その伝道のエネルギーの源泉は、第１に、主の復活の事実です。主イエスが事実復活しなかったのなら、弟子たちは迫害や殉教の危険を冒しつつ伝道しなかったでしょう。しかし、第２の源泉があります。それは復活の主の伝道命令です。主の復活がたとえ事実であったとしても復活の主の伝道命令がなければ、弟子たちは伝道しなかったでしょう』
山中雄一郎著『ルカ福音書瞑想』より