マタイ27章33節56節 「十字架」

 聖書のエキス 

54節を見ますと百人隊長をはじめローマ兵のことが記述されています。彼らは兵士としてイエス様の十字架の姿をつぶさに見ていました。彼らは最初イエス様に関心がありませんでした罪人と思われていたイエス様の衣をくじで分け合う人たちでした。ユダヤ人のように神に選ばれているというような思いもありませんでした。故郷を離れ僻地(へきち)のユダヤに今でいう転勤族となって過ごしていた人々です。しかし彼らはイエス様の姿を見なければなりませんでした。そして彼らはそれを見てこう告白しています。『この方は本当に神の子であった』

「棕櫚(しゅろ)の聖日

今週から受難週に入ります。イエス様は、神の都エルサレムに王としてロバの子に乗って入城されました。イエス様は馬に乗りませんでした。馬は戦いを象徴しています。ロバの子に乗ることで柔和で平和の王として入城したのです。大勢の人々がイエス様を歓迎しました。その中で子どもたちもやって来て歓迎しました。人々は、棕櫚(しゅろ)の葉の枝を道に敷き、あるものは自分の上着を敷きました。この王は最もへりくだった王としてやって来て人々の罪を一身に受けてその罪の責任をとられました。ここに王の本質があります。この世の王は力を用いて人々を支配し思いのままに振る舞いをしますが、神から遣わされた王は、人々の問題を取り除くために死を覚悟し、実際に死んでくださったのです。このような王は世界の歴史の中で誰もいません。イエス様ただ一人が真の王であった。わたしたちここの王を心から歓迎し、私の心の王座に座って頂きましょう。