創世記14章13節~24節

「戦争(その2)」

説教 吉永功一

 聖書のエキス 

アブラム(アブラハム)は甥のロトがケドルラオメル軍の捕虜となったことを聞くとすぐさま行動を起こします。盟友の助けをかり夜を徹して敵軍に迫り夜襲をしかけます。それはまさに電光石火の勢いでした。勝利に酔っていたケドルラオメル軍は不意打ちを食らい敗走します。思わぬ大勝利でした。ロトを救出してアブラハムは意気揚々と凱旋します。現在のエルサレムに来た時アブラハムを出迎える人がいました。一人はソドムの王でした彼は敗戦の将でしたすべての財産を奪われましたが、太っ腹なのを見せようと財産はアブラハムに全部譲ると申し出ますしかしアブラハムはそれをきっぱり断ります。もう一人は神の祭司メルキゼデクでした。彼は神の名でアブラハムを祝福します。アブラハムは感謝し捧げものをもって答えます。勝利を与えてくださったお方をアブラハムは知っていたからです。

二月十一日  

2月11日は、明治5年(1872)に神武天皇即位の年を日本元年と定め太陽暦に換算した2月11日を「紀元節」と定められ国の誕生日として祝われるようになった

敗戦後、1948年にこの記念日は廃止されるが、1966年に再び「建国記念の日」として再び祝日となる。2月11日は神話に基づくもので歴史的根拠としてあるのかと云う問題がある。そのため建国記念日とせず。記念の日(記念する日)としたようである。

 日本のキリスト教会では1960年以来「「信教の自由を守る日」として覚えるようになった。戦前は自由な信仰や思想が制限された時代だった。その当時、聖書の神と天皇陛下とどちらが偉いのかと特高警察に聞かれ、答え方次第では不敬罪として処罰される時代であった。戦後、信仰に自由を希求する思いから「信教の自由を守る日」と呼ぶことが提唱されるようになった。